目が覚めたら直江のベッドの中だった。
横にはグースカ寝てる直江の顔。疲れてるのかな?小さいイビキしてる。
起こすのも可哀想だから静かにベッドを出てパジャマを着た。それからベランダに出てサンダルを履いて自分の部屋に。
パジャマから普段着に着替えて静かに階段を下りて洗面所で顔を洗ってから台所へ。 お母さんが朝ご飯にって用意してくれたオニギリと味噌汁があった。
たぶん弁当用に作ったやつだろうな。お新香もついてる。 直江のためにもう一品何か作ってやろう。卵焼き?煮物?焼き魚?
あいつが好きなシソ入りの卵焼きにしてやろうかな。 「た!高耶さん!どこですか!」 バタバタとうるさい足音を立てて直江が階段を下りてきた。台所にいるオレを発見してアホ面をかます。
真っ裸で、だ。 「服ぐらい着ろよ……」
「黙っていなくならないでくださいよ。驚くじゃないですか」
「いなくなるも何も、同じ家に住んでるんだからいるに決まってるだろうが」
「それでもです」
「だってさ〜、疲れて寝てるみたいだったから起こしちゃ可哀想でさ〜。仕事、今忙しいもんな。オレなんかはそうでもないけど、直江は毎日タバコも吸えないほど忙しいじゃん?」
「忙しいのは確かですけど、だからって高耶さんと過ごせる時間を無駄にしたくないんです」 駄々っ子みたいな言い訳だ。
どうしてしっかり者の課長さんのくせにオレのこととなるとこんなに情けなくなるんだかな。
会社の連中に見せてやりたいぜ。 「わかったから着替えて顔洗ってこい。朝飯にしよーぜ」
「なんで二人きりの朝なのにキスで起こしてくれないんですか……まったく」 ブツブツと文句を言ってなかなか洗面所に行こうとしない。可愛いとこでもあるけどウゼえ。しかもマッパ。 「いい加減にしろ!せめて着替えろってんだ!」
「はいッ!」 ブラブラさせながら文句言ったって説得力のカケラもないっつーの。みっともない。 戻った直江と朝食にした。ちゃんと服を着て顔を洗ってヒゲを剃った直江はさっきと違ってかっこよかった。 「美味しいですね、卵焼き」
「おまえが好きだって言ってたやつな。シソとシラスが入ってるだろ?」
「ええ……愛情料理ですねぇ……」 しみじみと味わって食ってる。こーゆーとこが直江のいいとこだ。
周りもなんだか和やかな気分になるんだよな。親父も直江の食ってる姿が好きだって言ってた。 食い終わってからお茶を淹れて居間に移動。
直江が座ったのは二人用の座椅子みたいなソファ。その隣りにオレが座って直江に寄りかかる。 「いや〜、直江とこうやってのんびりすんの、いつぶりだろうな〜」
「けっこう久しぶりですね。毎週お父さんたちがデートしてくれたらいいんですけど」
「そうは言ってもなあ。親父が不定休だからなあ……」 毎週土日は直江と出かけたり、部屋でのんびりしてるからいいけどさ。
でも最近、直江は忙しいとかで休日出勤したりで毎週ってわけにいかなくなってる。 「明日って休日出勤だったりする?」
「休みは休みなんですが、急な呼び出しがあるかもしれないので、とりあえず待機という形です」
「待機か……」 部署がふたつに分かれてから色々と問題が起きたりして直江はしょっちゅう引っ張り出される。
オレはその直江の下で働いてるわけだから、何かと手伝ったりはしてるけど、手伝えることにも限界があって結局直江は休み返上で働かなきゃいけなくなるんだ。 「今日は待機じゃなくてもいいのか?」
「ええ。今日は大丈夫」
「そんじゃゆっくりしてくれ。昼寝したっていいし。オレ邪魔しないから」
「……イチャイチャしてくれないんですか?」 なんかすげー寂しそうじゃねえか。可愛いじゃねえか、チクショウ。
子犬みたいな目しやがって。 「少しならいいけど……」
「少しじゃなくてたくさんイチャイチャしたいんですが」
「疲れるだろ?」
「疲れなんか吹き飛ぶぐらいイチャイチャしたいんです」 本気で直江を心配してやってるのに、真剣な顔でそんなこと言われたらな〜。
ワガママ聞いてやりたくなるな〜。 「いいよ。めいっぱいイチャイチャしよう!」
「はい!」 直江の膝の上に乗ってキスしてやった。嬉しそうに笑ってもっとしたいって言うからもっとした。
そしたらジーンズの腰のとこから手を入れてきやがった。 「お兄さん?」
「ダメですか?」
「まだ午前中なんだけど」
「……恋する二人に時間なんか関係ありません」
「アホか」 離れようとしたらギュッって抱きしめられて、離してくんない。 「直江〜……いい加減に……」
「しましょう?」 耳元で囁いたその声がエロくて優しくてついドッキリした。
オレが耳弱いの知っててやってるんだ。耳だけでいけるぐらい弱いの知ってて〜! 「う……」
「ここじゃイヤ?」
「イヤじゃないけど……」 もうオレの乳首がツンツンしてる。直江の声と息だけで体がどうにかなりそうだ。
それを察知したエロ兄貴は服の上から乳首を触りだした。爪でカリカリやって、指先で摘んで。 「直江……」
「大好きですよ、高耶さん」 服をめくってオレの胸をはだけさせて乳首を舐めた。う〜、なんでこんなに感じるんだ。 「小さくて可愛い乳首して……なんで高耶さんはこんなに可愛いんでしょうね」
「……可愛いとか……男に言うな……」
「事実なんですから、しょうがないでしょう。あなたがピンク色の乳首だなんて会社の連中が知ったら狙われちゃいますね」
「んなわけあるか……あ、ん」
優しく噛まれてのけぞった。直江の歯や舌があんまりにもエロいもんだから下半身もそろそろヤバくなってる。
たぶんもうバレてんだろうな〜。 「ねえ、高耶さん。自分で服を脱いで見せて?」
「へ?」
「私の膝の上で、ストリップみたいに」
「……なんで」
「せっかくの二人きりの休日です。しかも私たちは禁断の愛で、ここは禁断の居間で。だから普段は見られないことをして欲しいんです」 うーん、抵抗あるなあ。 「高耶さんのストリップが見られたら癒されるんですけどねえ……明日の待機もガマンできるんですけど……」
「う」
「疲れが吹っ飛ぶぐらいのストリップが見たいなあ……は〜あ」 わざとらしく独り言風に言った直江が憎らしい。 「直江もストリップやってくれるんだったらやる」
「私も?」
「うん」
「いいですよ」 普段ののんびり兄貴じゃないみたいなセクシーな顔で、直江は自分のシャツのボタンに手をかけた。
ゆっくり一個ずつボタンが外されて、逞しい素肌が露わになっていく。
ゴクリと唾を飲んだ喉の音が聞こえちまったかもしれない。だって直江ってば自分のジーンズの腹に手を入れたポーズでオレを流し目で見るんだぜ。
かっこいいわエロいわキレイだわで釘付けになった。 「ここも見たい?」
「……うん」
「いいですよ」 ボタンを外してゆっくりゆっくりゆーっくりファスナーを下ろして見せ付ける。
ファスナーは直江のチ×コに添って下ろされて、その形が徐々に見えてくる。
今日の直江のパンツはお気に入りの黒のビキニ。直江のせいで親父まで黒いパンツ履くようになったんだぞ。 「この中も?見たい?」
「み……見たい……」
「高耶さんもあとで見せてくれますか?」
「う……うん」 覚悟を決めて頷いた。直江の見たいもん。 直江の手がいやらしくパンツの中に入っていく。少しパンツがずれてアレが頭を出した。
まだちょっとしょぼくれてるけど、いつもオレに入る時はガチガチの元気になる直江のアレ。 「ふ」 直江が鼻で笑ってからアレを取り出してオレに見せた。エッチだ!直江ってすっごいエッチだ! 「まだ少し元気がありませんね。高耶さん、できる?」
「え、できるって……えっと、その」
「手でもお口でもいいですよ。大きくしてください」 ……直江の……。 「ん……する」 シャツとジーンズをはだけさせてる直江の股間に顔を埋めて、お口でご奉仕。
お兄さんの毎日の疲れを癒すために、な。 禁断の居間では本番はナシ。
場所を直江の部屋に移してカーテンを閉めてストリップした。
さっき直江がやったみたいにエロく出来たかわかんないけど、かぶりつきで見てたからうまくいったんだろう。 それから昼飯も忘れて直江と部屋でしまくった。
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